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車の運転が苦手でも訪問看護はできる? 雨・夏・冬の訪問の備え
訪問看護の移動は車が中心で、応募の条件に普通自動車の運転免許を挙げる事業所もあります。ただ、求められるのは運転のうまさよりも、同じ地域を毎日安全に走るための慎重さと、時間に余裕をもった計画です。季節ごとの備えは、自分の体を守ることと、利用者さんの暮らしの危険に気づくことの両方につながります。
訪問看護と車の運転
移動手段は地域や事業所によって違い、車のほか、自転車やバイクで回るところもあります。駐車場を探しにくい都市部と、訪問先どうしが離れている郊外とでは、向いている手段も変わります。
リンク訪問看護ステーション伊丹の場合、必須資格は看護師免許と普通自動車運転免許 (AT限定可) です。訪問には社用車が貸与され、車を持ち帰っての直行直帰も可能です。伊丹事業所へのマイカー通勤もでき、駐車場があります (2026年10月1日更新の求人サイト掲載情報より)。
運転が苦手な人が不安に思いやすいこと
- 住宅街の狭い道や、すれ違いの難しい道
- 訪問先の近くで駐車する場所を探すこと
- はじめて行く場所への道順
- 次の訪問の時間に追われて焦ること
不安を減らすための心がけ
運転の不安の多くは、「知らない道」と「時間に追われること」から生まれます。次のような心がけで、ずいぶん軽くなります。
- 道と駐車場所を覚える: 慣れるまでの同行訪問などで、道順と駐車できる場所を確かめておきます。訪問先ごとの駐車場所は、チームで共有しておくと迷いません。
- 移動時間を多めに見込む: 渋滞や駐車場探しの時間も含めて予定を考えます。
- 遅れそうなときは先に連絡する: 急いで運転するより、利用者さんやご家族に一報を入れるほうが安全です。
- 運転の練習の機会を使う: しばらく運転していない人向けに、自動車教習所などがペーパードライバー向けの講習を行っていることがあります。
駐車できる場所がないお宅への訪問
訪問先の近くに駐車場がないときのために、警察署長による「駐車許可」という制度があります。道路標識などで駐車禁止になっている場所でも、駐車せざるを得ない特別な事情があると認められれば、許可を受けて駐車できるものです。
警察庁によると、駐車許可は2025年7月から新しい運用が始まっています。訪問診療・訪問看護・訪問介護などで、命や体に関わる緊急対応をする可能性がある場合は、「事業所の業務時間内及び緊急訪問時」として許可することも可能とされています。許可には、訪問先からおおむね100メートル以内に駐車場などがない、または使うのが難しいといった要件があり、すべての場所で許可されるわけではありません。申請先は都道府県警察本部または警察署です。
雨の日の訪問
雨の日は、視界が悪くなり、車の乗り降りや玄関までの移動にも時間がかかります。
- いつもより早めに出発し、車間距離を長めにとる
- 記録用の端末や書類が濡れないように、防水のケースやバッグを用意する
- 濡れた靴や雨具で、利用者さんのお宅の床を汚さない工夫をする
大雨や台風で訪問の時間や順番を変えるときは、誰がどう判断して利用者さんに連絡するのかが大切です。事業所としての決め方を、入職時に確かめておくと安心です。
夏の訪問と熱中症
夏は、炎天下の移動と、エアコンの効いた車内と暑い室内との行き来がくり返されます。
職場の熱中症対策が強化された
2025年6月1日から、改正された労働安全衛生規則が施行され、熱中症のおそれがある作業について、事業者に次のことが義務づけられました。
- 熱中症の自覚症状がある人や、熱中症が疑われる人を見つけた人が報告するための体制を整え、周知すること
- 作業から離れる、体を冷やす、必要に応じて医師の診察を受けさせるなど、症状の悪化を防ぐための措置と手順を定め、周知すること
対象は、暑さ指数 (WBGT) 28度または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行われることが見込まれる作業とされています。体調に異変を感じたとき誰に連絡するかを、職場で確かめておきましょう。
暑さ指数を目安にする
環境省の熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数を「危険 (31以上)」「厳重警戒 (28以上31未満)」「警戒 (25以上28未満)」「注意 (25未満)」に分けて示しています。暑さ指数が28を超えると、熱中症の患者が著しく増えるとされています。
利用者さんの暮らしにも目を向ける
熱中症警戒アラートなどが出たときに、環境省は、高齢者がエアコンなどを適切に使い涼しい環境で過ごせているかを、身近な人が確認するよう呼びかけています。訪問看護師は、室温やエアコンの使い方、水分のとり方を直接見られる立場にあります。
冬の訪問と入浴の事故
冬は日が短く、夕方の訪問では早めにライトをつけるなど、暗さへの備えが要ります。
利用者さんの暮らしの面では、入浴中の事故に注意が必要です。消費者庁によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は、近年では交通事故による死亡者数よりも多く、家や居住施設の浴槽で、11月〜4月の冬季を中心に多く発生しています。消費者庁は、次のような点を呼びかけています。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖める
- 湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 食後すぐや、飲酒後・医薬品の服用後の入浴は避ける
- 入浴する前に同居者に一声かける
入浴の介助をする場面や、ご家族から入浴について相談を受けたときに、こうした点を一緒に確かめられます。
まとめ
訪問看護の移動は車が中心ですが、道と駐車場所を覚え、時間に余裕をもてば、運転への不安は少しずつ小さくなります。季節ごとの備えは、自分の安全と利用者さんの暮らしの両方を守ることにつながります。移動手段や社用車についての質問は、よくある質問にもまとめています。
よくある質問
ペーパードライバーでも応募できますか?
事業所によって考え方が違います。リンク訪問看護ステーション伊丹の必須資格は普通自動車運転免許 (AT限定可) です。運転にブランクがある場合は、面談でそのまま伝えて相談してください。
訪問先に駐車場がない場合はどうしますか?
近くの駐車場を使うほか、条件を満たせば警察署長の駐車許可を受けて駐車できる場合があります。許可の要件は地域の交通の状況などによって判断されるため、すべての場所で許可されるわけではありません。
夏の訪問で気をつけることは何ですか?
こまめな水分・塩分の補給に加えて、体調に異変を感じたときの連絡先を確かめておくことです。2025年6月から、職場では熱中症の報告体制と対応の手順を決めて周知することが義務になっています。

