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訪問看護の離職理由と、長く働ける訪問看護ステーションの選び方
看護職が職場を離れたいと考える理由は、「看護職の他の職場への興味」「子育て」「転居」など、キャリアや生活の変化にかかわるものが上位を占めています。次の職場に求める条件でいちばん多いのは「勤務時間」です。訪問看護ステーションは求人が多く、看護師が職場を選びやすい分野だからこそ、入職前に「長く働けるか」を見きわめることが大切です。
データで見る、看護職が職場を離れる理由
退職したい理由の上位
日本看護協会が2024年度の都道府県ナースセンターの登録データをまとめた結果では、看護職として働いている求職者が考える退職したい理由は、多い順に次のとおりでした。
- 看護職の他の職場への興味
- 子育て
- 転居
- 自分の健康 (主に身体的理由)
- 結婚
- 勤務時間が長い・超過勤務が多い
これは訪問看護に限らない、看護職全体の結果です。それでも、上位の多くが「職場が悪いから」ではなく「暮らしやキャリアが変わったから」という理由であることは、職場選びを考えるうえでの手がかりになります。暮らしが変わっても働き方を変えて続けられる職場かどうかが、長く働けるかを左右するからです。
次の職場に求める条件
同じ調査で、求職者が就職の際に重視する条件は、多い順に「勤務時間」「給与」「通勤時間」「看護内容」「休暇」でした。年齢別では、29歳以下では「給与」、30〜34歳以上では「勤務時間」が最も多くなっています。
働き続けるために重要なこと
日本看護協会の「2025年 看護職員実態調査」では、看護職として働き続けたいと答えた人は62.9%で、前回 (2021年) の67.6%より低くなりました。働き続けるために重要視することとしては、「業務や役割、責任に見合った賃金額である」が最も多く、「休みがとりやすい」「職場の人間関係が良い」「希望する働き方ができる」と合わせて上位4位を占めています。
訪問看護ステーションは求人が多い
2024年度のナースセンターのデータでは、施設の種類別の求人倍率は訪問看護ステーションが4.54倍で最も高く、訪問看護ステーションでの人手不足が目立つ結果でした。看護師の側から見れば、職場を比べて選びやすい状況だといえます。
訪問看護ならではの「続けにくさ」
訪問看護で負担に感じやすいことには、病棟とは違う特徴があります。
- オンコールの負担: 夜間の電話待機の回数が多いと、生活との両立が難しくなります。
- ひとりで判断する不安: 訪問先ではひとりでケアをするため、相談できる相手がいないと心細さが続きます。
- 小さな職場の人間関係: 厚生労働省の資料によると、訪問看護ステーション1か所あたりの従事者数は常勤換算で8.1人、そのうち看護職員は5.8人です (2024年)。少人数のチームなので、関係がよければ心強い一方、合わないと影響が大きくなります。
- 記録や連絡が終わらない: 夕方に記録と連絡が集中し、残業が続くと疲れがたまります。
長く働けるステーションを見分ける6つの視点
見学で聞いておきたい具体的な質問は「訪問看護ステーションの見学・カジュアル面談で聞いておきたい10のこと」にまとめています。ここでは、答えを聞いたときに何を見ればよいかという視点を整理します。
1. チームの人数と、休みのカバーのしかた
だれかが休んだときに訪問をどう振り替えるかは、チームの人数と仕組みで決まります。厚生労働省の資料では、看護職員が常勤換算で5人以上の訪問看護ステーションは増加傾向にあります。人数だけでなく、休みの穴を埋める仕組みが説明できるかを見ます。
2. オンコールの回数と、選べる幅
月に何回あるかに加えて、回数を減らす、担当しないといった選択肢があるかどうかが大切です。暮らしの変化に合わせて調整できれば、オンコールを理由にやめずに済みます。
3. 相談と教育の仕組み
ひとりで訪問する仕事だからこそ、迷ったときに相談できる相手と、慣れるまでの同行や勉強会があるかを確かめます。
4. 暮らしが変わったときの働き方
退職したい理由の上位にある「子育て」「転居」「結婚」は、だれにでも起こりうる変化です。時短勤務、パートへの切り替え、正社員への復帰、勤務地の相談など、働き方を変えて続けられる道があるかを見ます。
5. 給与の内訳がわかるか
基本給、手当、オンコール関連の手当、賞与がそれぞれいくらかが分かれば、入職後に「思っていたのと違う」と感じにくくなります。モデル給与を公開しているかどうかも手がかりです。
6. 時間外労働の実態
夕方の記録や連絡でどのくらい残業があるかは、求人票の数字と、見学で見た事務所の様子の両方で確かめます。
このサイトの事業所では
リンク訪問看護ステーション伊丹の募集要項と公式の公開情報から、上の視点にかかわる点を挙げます。
- 伊丹事業所のオンコール待機は月に4〜6日です。免除の制度があり、日勤だけで働くスタッフもいます (2025年10月15日の公式ブログ記事より)。
- 慣れるまで同行訪問でサポートし、十分に慣れてからひとりでの訪問を始めます。
- 子育て期間中の時短勤務、正社員復帰制度、祝日保育制度があります。勤務地は伊丹と西宮の2か所で、希望の勤務地を相談できます。
- オンコールありとなしの2通りのモデル給与を公開しています。
- 時間外労働は伊丹事業所で月平均6時間です (2026年10月1日に更新された、求人サイト掲載の看護師求人より)。
まとめ
看護職が職場を離れる理由の多くは、暮らしやキャリアの変化です。長く働ける訪問看護ステーションは、そうした変化が起きたときに働き方を調整できる職場だといえます。人数、オンコール、相談の仕組み、働き方の選択肢、給与の内訳、残業の実態の6つの視点で、気になる職場を比べてみてください。実際の雰囲気を確かめたい方は、見学の申し込みからどうぞ。
よくある質問
人手不足の訪問看護ステーションは避けたほうがいいですか?
訪問看護ステーション全体で求人が多い状況なので、求人を出していること自体は珍しくありません。大切なのは、今いる人数で休みやオンコールをどう回しているかを説明してもらえるかどうかです。
いまの職場をやめる前に、できることはありますか?
やめたい理由が子育てや体調などの暮らしの変化であれば、時短勤務やオンコールの免除、雇用形態の変更で続けられる場合があります。まずは今の職場で、働き方を変えられないか相談してみるのもひとつの方法です。
転職先を比べるとき、何から見ればいいですか?
日本看護協会のデータでは、求職者が重視する条件の1位は「勤務時間」でした。勤務時間やオンコールの回数など、毎日の生活に直結する条件から比べると、自分に合う職場を絞り込みやすくなります。

