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訪問看護の面接でよく聞かれる質問 ― 意図と準備、聞かれなくていいこと
訪問看護の面接でよく聞かれるのは、志望動機、これまでの経験、ひとりで訪問することへの考え方、オンコールや勤務の希望、車の運転、入職できる時期などです。答えを丸暗記するより、具体的な場面を一つずつ話せるように準備しておくと、落ち着いて答えられます。一方で、家族のことや本籍地など、仕事の適性と関係のない事項は、厚生労働省が「就職差別につながるおそれがある」としているものです。
よく聞かれる質問と、準備のしかた
1. 志望動機を教えてください
「なぜ訪問看護か」「なぜこの事業所か」「入職後どう働きたいか」がつながっているかを見ています。書類に書いた内容を、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。組み立て方は訪問看護の志望動機の書き方で詳しく紹介しています。
2. これまでの経験と、得意なことを教えてください
経験の長さより、どんな場面で何をしてきたかを知りたい質問です。診療科や役割を並べるだけでなく、「こういう場面で、こう判断した」という例を一つ用意しておくと伝わります。
3. ひとりで訪問することに不安はありますか
訪問看護では、ご自宅で看護師がひとりで判断する場面があります。不安があるのは自然なことなので、隠す必要はありません。「迷ったときは早めに相談したい」「最初は同行で学びたい」など、不安への向き合い方を話せると安心感につながります。
4. 利用者さんやご家族と関わるうえで、大切にしていることは
ご自宅は利用者さんの生活の場です。相手のやり方や価値観を尊重できるかを見ています。患者さんやご家族と関わった経験の中から、印象に残っている場面を話せるようにしておきましょう。
5. オンコールや勤務日数の希望はありますか
働き方の希望は、ここで率直に伝えて構いません。オンコールを担当できるか、できるならどのくらいか、子育てなどの事情で配慮してほしいことがあるか。入職後のすれちがいを防ぐためにも、正直に伝えるほうがお互いのためです。オンコールの仕組みは訪問看護のオンコールの実際にまとめています。
6. 車の運転は大丈夫ですか
車で訪問するステーションでは、運転が毎日の仕事の一部になります。普段どのくらい運転しているか、運転に不安があるかを正直に伝えましょう。ステーションによっては、慣れるまでの配慮を相談できることもあります。
7. いつから働けますか
退職の手続きや引き継ぎにかかる期間を、事前に見積もっておきます。今の職場の就業規則で、退職の申し出がいつまでに必要かも確かめておくと答えやすくなります。
8. 何か質問はありますか
事業所を知るための大事な時間です。教育体制やオンコール、記録の方法など、聞いておきたいことは見学・カジュアル面談で聞いておきたい10のことを参考に、事前にメモしておきましょう。
答え方のコツ
- 結論から話す: 最初の一文で答え、そのあと理由や場面を足す
- 場面で話す: 「どんな状況で、自分が何をして、どうなったか」の順にすると伝わりやすい
- わからないことは正直に: 知らないことを知っているように話すより、「これから学びたい」と伝えるほうが信頼につながります
- 短く区切る: 面接官が気になったところを質問できる余地を残す
面接の前日までに準備しておきたいこと
- 応募書類の控え (何を書いたかを読み返しておく)
- 看護師免許や運転免許など、求められている資格の確認
- 聞いておきたいことのメモ
- 退職の申し出や引き継ぎにかかる期間の見込み
- 働き方の希望 (勤務日数、オンコール、時短など) の優先順位
希望に優先順位をつけておくと、「どこまでなら調整できるか」を面接で落ち着いて話せます。
聞かれなくていいこと ― 公正な採用選考
厚生労働省は、応募者の適性・能力に基づいた「公正な採用選考」を事業主に求めています。そのなかで、応募書類や面接で把握すると就職差別につながるおそれがある事項として、次のような14事項を挙げています。
- 本人に責任のない事項: 本籍・出生地、住宅状況、家族のこと (職業・続柄・健康・病歴・学歴・収入など)、生活環境・家庭環境
- 本来自由であるべき事項: 宗教、支持政党、人生観・生活信条、思想、尊敬する人物、購読新聞・愛読書、労働組合や社会運動に関すること
- 採用選考の方法: 身元調査など、合理的・客観的に必要性が認められない健康診断、適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用
厚生労働省によると、令和6年度にハローワークが把握した854件のうち、「家族に関すること」の質問が多くを占めています。厚生労働省は、面接の空気を和らげるつもりで聞いてしまうケースが多いようだとして、注意を呼びかけています。
もし答えにくい質問をされたら、答えずに「仕事に関係する質問でしょうか」と確かめても構いません。困ったときは、最寄りのハローワークや都道府県労働局に相談できます。なお、子育て中であることなどを、働き方の希望として自分から伝えるのは問題ありません。
内定のときに確かめたいこと
内定が出たら、労働条件を書面で確かめましょう。2024年4月から、すべての労働契約の締結時に、雇い入れ直後の就業場所・業務の内容に加えて、その「変更の範囲」も明示することが必要になりました。訪問看護では、勤務する事業所や訪問するエリアが変わる可能性があるかどうかも、ここで確かめられます。
面接の前に、働く条件を一通り知っておくと、聞かれたことにも答えやすくなります。リンク訪問看護ステーション伊丹の給与・休日・勤務地などは、募集要項にまとめています。
よくある質問
面接で家族構成を聞かれたら、答えなければいけませんか?
家族に関することは、厚生労働省が「就職差別につながるおそれがある」としている事項です。答えたくなければ、仕事に関係する質問かどうかを確かめて構いません。困ったときはハローワークや都道府県労働局に相談できます。
子育て中であることは、面接で伝えたほうがいいですか?
働き方の希望 (時短、オンコールの回数など) として、自分から伝えるのは問題ありません。入職後のすれちがいを防ぐためにも、必要な配慮は面接の段階で相談しておくと安心です。
訪問看護が未経験だと、面接で不利になりますか?
訪問看護が未経験の方を受け入れているステーションもあります。これまでの経験で生かせることと、これから学びたいことを具体的に話せれば、十分に伝わります。
面接の前に見学をしたほうがいいですか?
できれば見学をおすすめします。職場の雰囲気がわかるうえに、見学で知ったことを志望動機に生かせます。


